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2009.08.29 (Sat)

ヴィオラ奏者の王道の歩み方

久しぶりに紹介シリーズです。

~「クヮルテットのたのしみ(エルンスト・ハイメラン、ブルーノ・アウリッヒ著、中野吉郎訳)」~

クヮルテットのたのしみ


クァルテットに携わったアマチュアの方であれば一度は読んだことがあるのではないでしょうか。私も大学生の頃、ジュニアオーケストラ時代の同期生から紹介され、初めて東京のアカデミア書店に行ってこの本と出会いました。

原著の初版は1936年。著者の2人はドイツ人で、弦楽器のアマチュア奏者だったようですが、この本の文章からは、2人がいかにクァルテットを愛していたか、随所に感じ取ることができるでしょう。

私が重宝していたのは専ら第2部の「アマチュアのための室内楽カタログ」で、クァルテットのみならず、弦楽器が関係する室内楽作品を名曲から駄曲(?)まで多数取り上げて紹介していることから、室内楽演奏会をするときの曲選びをする時にはたいがいこの本を参考にしていました。「名曲とまではいかないけれども、聴いてみると意外と良かった」作品や、アリアガやミスリヴァチェクなど、クァルテットをしていなければ一生知ることもなかったような作曲家もこの本から教えられましたね。

また、この本は訳者の方もアマチュアヴィオラ奏者でクァルテットをされていたようで、実につぼを押さえた名訳をされています。特に、「第3刷へのあとがき」の中で、訳者自身の経験やエピソードが書き加えられているのですが、これが訳者のユニークな性格からなのか、実に面白いのです。


で、その最後には「ヴィオラという立場」というのがあり、ヴィオラ奏者のことがこのように書かれています。

「暗い過去を持つヴァイオリニスト。(・・中略・・)ヴィオラでも指がまわらなくなると、「棒をふる」(指揮をする)ようになるという。それでもだめになるとライブラリアンになるのがお決まりと、オーケストラの口の悪い連中がいっていた。訳者はちゃんとこの栄光の道を歩み、棒を通り越して既にライブラリアンになってしまった。(以下、略)」

うーん・・・。ということは、最初からクァルテットのライブラリアンになっていた私は、既に栄光の道を歩き終えていた、ということでしょうか・・・・?


 

テーマ : 弦楽四重奏・クァルテット ジャンル : 音楽


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*Comment

■はじめまして

楽しく読ませていただいています。

ご紹介の本ですがヤマハで聞いたところ、品切れ状態で次に入って
くる予定はないとのことでした。がっかりでした。

カルテット初心者にとって、やはり最初はハイドンから入るのが
良いのでしょうか?
(ベートーヴェンなどはかなり難しいのでしょうか?)

とーますさんは、どのような曲を弾かれてきたのか、もしよろしければ
教えていただきたいと思い、書き込みさせていただきました。
初心者にお勧めの曲がありましたら、教えてください。
よろしくお願いいたします。
mizumo |  2009.09.18(金) 13:23 |  URL |  【コメント編集】

■Re: はじめまして

mizumoさま コメントありがとうございます。

> ご紹介の本ですがヤマハで聞いたところ、品切れ状態で次に入って
> くる予定はないとのことでした。がっかりでした。
→出版元であるアカデミアのwebサイトでも品切れになっていましたね。ただ、神戸楽譜の2009年6月時点の在庫カタログを見たところ、こちらはまだ在庫があるようですので、もし購入希望とのことであれば、そちらへ問い合わせてみてはいかがでしょうか?


> カルテット初心者にとって、やはり最初はハイドンから入るのが
> 良いのでしょうか? (ベートーヴェンなどはかなり難しいのでしょうか?)
> とーますさんは、どのような曲を弾かれてきたのか、もしよろしければ
> 教えていただきたいと思い、書き込みさせていただきました。
> 初心者にお勧めの曲がありましたら、教えてください。

→私はあくまでもアマチュアですので、以下のコメントは、アマチュアなりにこれまで経験してきたことをふまえた感想的なものということでご了解ください。

まずハイドンですが、一口にハイドンと言っても、70曲以上の作品があり、作曲年代によってかなり難易度が異なりますので、ハイドンから入るべきかどうか、という点については、一概には言えないように思います。ただ、クァルテットをするのであれば、ハイドンは避けて通れない、ということは言えるかと。

op.1、op.3、op.9、op.17の作品集はディヴェルティメント的要素が強く、構成もシンプルですので、内輪で楽しむ分には良いかもしれません。具体的に挙げるとすれば、op.1-1、op.1-3、op3-5(偽作「セレナード」)あたりでしょうか。また、「クヮルテットの楽しみ」では、op9-4、op.17-6の評価が高いようです。

op.20の作品集は、最近プロのクァルテットの演奏会で取り上げられる機会が増えているようですが、
ポリフォニックな響きが多く、好みが分かれるかもしれません。個人的にはあまり好きではありません。

op33以降の作品からは、クァルテットらしい作風になってきますが、それと同時に1vnへの比重がやや高くなってくるように思います。意外とモーツァルトよりも、ハイドンのこれらの作品が1vnにとっては弾きにくい部分があるかもしれません。

なお、「ハイドン研究室」というwebサイトにハイドンの作品についての曲目解説が掲載されています。弦楽四重奏曲の作品についても評価、コメントがのっているので私も参考にさせてもらったことがあります。検索すればヒットすると思います。


手始めにクァルテットをやるということであれば、ハイドンよりもモーツァルトの初期の作品の方がとっかかりとしてはいいかもしれません。例えば、第3番KV156、第4番KV157などはすがすがしいメロディと響きで、弾いていても気持ちの良い作品だと思います。また、ディヴェルティメントのKV136~KV138の3曲も実質的にはクァルテットですので、レパートリーとして取り入れられてよいかと思います。


ベートーヴェンをやるとすれば、やはり前期(op.18-1~6)の作品集からでしょうか。私の場合は最初に第3番を経験し、中期作品の第9番「ラズモフスキー第3番」をした後、第4番をしました。後期の作品ではアンコールで第13番のカヴァティーナだけしたことはありますが、全楽章演奏したものはまだありません。さすがにアマチュアでは後期の作品にはなかなか手が出せません。

あと、あまり知られていない作曲家の作品を挙げるとすれば、アリアーガ、ディッタースドルフ、ミスリヴァチェクでしょうか。これらの作品は「クヮルテットのたのしみ」でも紹介されています。ミスリヴァチェクの第1番については一度演奏会で取り上げたことがあります。また、ディッタースドルフが残した6曲は、作品としての厚みはありませんが、その中の第4番はちょっと風変わりな展開と響きがあるので個人的には気に入っています。ハイドンと同様、1vnの比重が高いですが・・・。

初心者でということになると、だいたいそんなところでしょうか。お役に立つかどうか分かりませんが、ご参考までに。

と-ます |  2009.09.19(土) 00:46 |  URL |  【コメント編集】

■ありがとうございます!

ご丁寧にたくさん教えていただいて感激です。

読ませていただいて、モーツァルトのディベルティメント3曲の楽譜は持っているので、
まずはそれからが良いかと思いました。

ハイドンはとにかく曲数が多くて、いったいどこから手をつけて良いか、
全部の楽譜を買うわけにもいかないし、どうしたらよいか迷っていました。
「ハイドン研究室」も見て、4人で相談してみます。

ディッタースドルフのその風変わりな展開とやらも気になりますし…。

これからも楽しみに読ませていただきます。(リンクに入れさせてください。)
どうぞよろしくお願いいたします。
mizumo |  2009.09.19(土) 13:47 |  URL |  【コメント編集】

■Re: ありがとうございます!

> 読ませていただいて、モーツァルトのディベルティメント3曲の楽譜は持っているので、
> まずはそれからが良いかと思いました。
→そうですね。余談ですが、お持ちのモーツァルトの楽譜はベーレンライターでしょうか?もし、原典版以外のパート譜(ペータースなど)であれば、できればミニスコアだけでも原典版であるベーレンライターの版を購入されて、手持ちのパート譜と比較されながら練習されると、アーティキュレーションの相違等、いろんな発見があって面白いかと思います。

> ディッタースドルフのその風変わりな展開とやらも気になりますし…。
→この時代の作品にしては、という程度です。「なーんだ」と思われるかもしれませんが・・・。

> これからも楽しみに読ませていただきます。(リンクに入れさせてください。)
→ありがとうございます。リンクもよろしければどうぞ。こちらも差し支えなければmizumoさんのブログをリンクに入れさせていただきますね。

本当に「とはずがたり」なブログですが、よろしければ時々遊びに来てください。



と-ます |  2009.09.19(土) 23:26 |  URL |  【コメント編集】

■アーティキュレーションですね

私の拙いブログをリンクに入れていただき、ありがとうございます。

ディヴェルティメントの楽譜は、ベーレンライターだと思います。
原典版なのかどうか分かりませんが…。
(赤い表紙で、熊と星のマークが付いているものです。)

確かに、レッスンの合奏用に先生にいただいた楽譜と、ボーイングが
かなり違っていました。
言われてみれば、ボーイングの違いではなくて、アーティキュレーションの
違いですね。なるほど。

また迷うことがあったら書き込みさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします!
mizumo |  2009.09.20(日) 22:43 |  URL |  【コメント編集】

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