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2009.07.30 (Thu)

D-durとEs-dur

所属オケで練習しているブラームスの交響曲第2番とベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」。

ブラ2はニ長調(D-dur)、♯2つの調性。
一方、皇帝は変ホ長調(Es-dur)、♭3つの調性。

聴く人にとっては、「キーが違うだけでは?」と思うかもしれませんが、調性が何であるかは演奏者(特にアマチュアの弦楽器奏者)にとって大きな影響があります。恐らくヴィオラの演奏者にとって、(曲そのものの難易度を別にすれば)ニ長調は、音程がとりやすく、豊かな響きを得られやすい調性の代表的なものと言えるのではないでしょうか。

考えられるその主たる理由ですが、
①C線、G線、D線、A線の各開放弦(指番号0)がフィンガリングの中で使えること(別な言い方をすると、指の中で一番使いにくい小指(4の指)を使う機会が少なくなること。)。これはト長調、ハ長調、ヘ長調、変ロ長調もほぼ同じ話になります。

②「共鳴音」を得られやすいこと。
これはNHKのクラシックバラエティ番組「名曲探偵アマデウス」でシューベルトの「ます」を取り上げた際、そのことが紹介されていましたが、弦楽器は開放弦(ヴィオラで言えばC線、G線、D線、A線)と同じオクターヴ※の音を出したとき、該当する開放弦が自然に共振し、音を発します。「弦楽器のイントーネーション(クリスティーネ・へマン著、海野義雄監修、竹内ふみ子訳)」によれば、これを「共鳴音」と読んでいます。ニ長調の作品がとりわけ弦の響きを美しく感じる理由がここにあります。
※厳密には、開放弦の整数倍の振動数を持つ音(開放弦の1/2、1/3等の弦長で押さえた音)でも共鳴音を発生するそうですが、実際にはオクターヴの音でやった場合が一番共鳴音の音を感じやすいと思います。


一方、変ホ長調ですが、これは上記の理由が逆の話になるようです。

即ち、
①C線、G線、D線、A線の各開放弦のうち、A線の0の指がフィンガリングの中で使えなくなること。(ちなみにヴァイオリンだと、一番上のE線の0の指もそのまま使えなくなるので、ヴィオラよりも不自由度は高くなります。)

②「共鳴音」を得られにくいこと。
変ホ長調では、ちょうどAの音に♭がつくため、開放弦A線が共振して「共鳴音」を発生する機会が減ります。(Eの音にも♭がついてEsとなるため、ヴァイオリンの場合だと一番上のE線の「共鳴音」も少なくなるので、ヴィオラよりもさらに「共鳴音」の発生する機会は減ります。)


この2点だけが理由のすべてではないのですが、おおざっぱに言うとそんな感じでしょうか。(もちろん主調性がニ長調や変ホ長調の作品であっても、曲の中で転調があったりするので一概には言えないのですが。)


調号に♯や♭がもっと増えるとさらに話が深刻になり、♯6つの嬰へ長調(Fis-dur)や♭6つの変ト長調(Ges-dur)などは、まず正確な音をとるのも一苦労ですが、これらの調性でとった演奏自体も響きになかなか伸びが出てこないように感じています。「何でわざわざこの調選ぶのかな・・・?」と思うこともしばしば。チャイコフスキーの「白鳥の湖」の終曲で変ト長調が出てきたときも思いましたね。


それぞれの調性にはそれぞれの雰囲気があり、作曲者はそれをふまえて調性を選んでいる、と言うことを話に聞いたことがありますが、アマチュア演奏家としては、願わくば調号の多い調性で作曲するのはご遠慮いただきたいものです・・・。

テーマ : ヴィオラ ジャンル : 音楽


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