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2010.02.28 (Sun)

何度「運命」をやっても

今週も熊本に行ってきました。今週と来週はいつもお世話になっているラボのお手伝いです。

<Ensemble Labo.Kumamoto 第7回演奏会>
[日時]2010年3月7日(日) 開演14時30分
[会場]熊本県立劇場コンサートホール
[指揮]鈴木優人
[曲目]
・ヴェルディ 歌劇「運命の力」序曲
・ラヴェル 組曲「クープランの墓」
・ベートーヴェン 交響曲第5番 ハ短調 op.67

ラヴェルとベートーヴェンとの組み合わせは何とも珍しいです。演奏する側にとって、曲のテクスチュアというか、色彩が油彩と水彩ほどの違いのある曲を同じ演奏会で弾き分けることは、かなりの大変さを伴うと思われるのですが、これも一種の「実験」なのでしょうか。


私の乗り番は「運命の力」と「運命」ですが、いずれの曲もこれまでに何度も演奏したことのある曲です。記憶が正しければ6回目くらいでしょうか。もっとも、パートはVaだけではなく、1vn・2Vnでの経験も含めてですが。

曲の流れは大方把握しているのですが、毎回指揮者やオーケストラが異なりますので、実際に演奏してみると、指揮者の曲を料理するにあたってのテイストが違いますし、また、それと同時に新たな発見もあります。

指揮は昨年に続いて鈴木優人さん。昨年と異なり、今回は棒を持たずに指揮をされています。アインザッツなどの合わせの部分に関してはオケ側に委ねられているところがありますが、演奏するにあたっての曲の雰囲気づくりに関してはかなりのこだわりを持ってオケにいろいろと求めてきます。

昨日の練習に参加してきて、一番勉強になったのは、「運命」の2楽章と3楽章における和声づくりのレクチャーでした。私は和声学の専門知識をほとんど持っていませんので、本に書いてあるようなことを言葉で実践的に説明していただくのは、無知の私にとっては非常にありがたいです。


「運命」は今年11月に予定されている所属オケの定演でもすることが決まっています。今回のラボの演奏会で少しでも何か新しいものを宮崎に持ち帰ることができればいいな、と思っています。


それにしても、何度となくやっている「運命」ですが、4楽章終盤Prestoの382~385小節で出てくるあのリズムは、あの速さの中では何度やってもどうしても正確に弾くことができません・・・、ため息が出ます。


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2010.02.26 (Fri)

チェロに名前を

もうすぐ我が家に来ることになるチェロですが。

昨日、チェロの手配をお願いしている熊本の北澤さんから連絡があり、2月末に入荷する予定だったハードケース、中国からの出荷が3/3にずれこんだ関係で、全部引き渡しできるのが3月中旬になってしまった、とのこと。3/6、7で相方といっしょに取りに行くつもりで休みを入れてましたので、ちょっとがっかり・・・でした。

でも、ほんの少し遅くなるだけで、ものがなくなったわけではないですから、それだけ楽しみに待つ時間が増えた、と前向きに考えることにしました。


ところで、その我が家に来るチェロ、せっかく家族の一員になるんだから名前をつけようか、ということになりました。今度のチェロはフレンチタイプなので、相方に命名をお任せしたところ、「Clair(クレール)」という名前に。
ドビュッシー「月の光(Clair de lune)」のClairです。相方の話によると、「光」という意味のほか、「明るい」「透明な」という意味があるようです。なんか楽器にも名前があると、一層親しみが出ますね。


せっかくなので、現在持っているヴァイオリン、ヴィオラにも名前をつけることにしました。
ヴァイオリンは旧西ドイツ製、ヴィオラはイタリア製ですので、それぞれのお国に関係のある名前をつけようかな。
しばらく考え中です。

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2010.02.22 (Mon)

やはり室内楽は難しい。

振り返ってみると、今回、熊本→車で移動→宮崎の2日連続本番はやはりきつかったですね。プロオケの方が九州各県の演奏会を数日連続でされたりしていますが、オケメンバーの方はよく身体が持つなあ、とつくづく思いました。


[宮崎シティフィルハーモニー管弦楽団 第3回室内楽演奏会]
○日時:2010年2月21日(日) 14:00開演
○会場:宮崎市民プラザ オルブライトホール
○曲目
・ロッシーニ:弦楽のためのソナタ第3番 ハ長調
・イベール:2つの断章
・ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲第3番 変ホ長調 op.97より第1、第4楽章
・ミヨー:木管五重奏曲「ルネ王の暖炉」op.205
・ホミリウス:四重奏曲 変ロ長調 op.38
・ベートーヴェン:七重奏曲 変ホ長調 op.20
○入場無料

熊本でのオケ終了後、車で3時間運転し、深夜に宮崎到着。翌朝10時過ぎ、私が出演するドヴォルザーク弦5のホールリハ。さすがにこの時点では身体が重たく感じました。

ホールリハでは、ホールでの響き具合とお互いの音の聞こえ具合を中心に確認。午前中ということでみんなまだホール内の空気に馴染んでいない感じで、音程もずれずれ、テンポののりもいまいちでしたが、練習室に移動して30分ほど修正し、何とかなるかな、という感じにはなりました。


そしていざドヴォルザークの本番。でもちょっと予期せぬ事態が・・・。

演奏が始まってすぐ、鼻水が出始めたのです。風邪をひいてるわけでもなかったのに。これには困りました。途中で鼻をかむわけにもいかないので、何度となく鼻をすするはめになったのですが、そのたびに「しゅっ」という雑音がしてしまいました。隣で弾いていたKuro君もさぞや耳障りだったことでしょう。申し訳なかったです。

肝心の演奏ですが、各パートとも音程のミスは少なからずありましたが、ライヴ特有の演出的な要素は最低限できた気がしますし、まあ、何とか聴くに堪えうる程度にはなったかなという感じでしょうか。ホールの音響と作品のすばらしさにもだいぶん助けられました。

今回のメンバー5人はこの演奏会のために半年前に結成され、本番までに7回(実質的には6回)の練習をしました。一応メンバー中、私とpetitmaro、それにnagimaruの3人はクァルテットで数年間いっしょに勉強してきた経験はありましたが、そこに新たな2人が加わると、やはりそれまでのクァルテットとは全くの別物で、アンサンブルは一からの状態でした。個人の技術はともかく、室内楽アンサンブルとして熟成させるために、半年間という期間では全然短かったというのが実感としてありました。

言うまでもありませんが、大勢の弦楽器奏者がいるオケではごまかせていた部分も、室内楽ではもろにお客さんに伝わってしまいます。音程や和音もよりシビアにならないといけませんし、人数が少ない分、ダイナミクスの幅もいつも以上に意識しないと、聴く人にとっては平板で退屈な演奏になってしまいます。

オケでの演奏が日常となっている自分にとって、室内楽での演奏は自分自身の演奏技術とアンサンブル技術を再認識する大切な機会です。まだまだ未熟な部分を感じたこの日の演奏でした。


さあ、気を取り直して、今度は2週間後にあるアンサンブル・ラボ演奏会のお手伝いです。
気が付けば、2月中旬から4週連続で週末は熊本なんだな・・・。

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2010.02.21 (Sun)

男が男にほれる時

昨日、今日の2日連続本番、何とか乗り切りました。

まずは昨日のオケの演奏会について。

<ザ・シンフォニエッタ第23回演奏会>
[日時]2010年2月20日(土)19:00開演
[会場]熊本県立劇場コンサートホール
[ゲストコンサートマスター・Vn独奏]篠崎史紀(NHK交響楽団第一コンサートマスター)
[曲目]
○モーツァルト:交響曲第25番 ト短調 K.183
○モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207
○ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調Op.93

以下、お手伝いとして参加させていただいたメンバーの1人としての個人的感想を。

全曲指揮者なしの弾き振りという試みでしたが、それが見事にはまったのが1曲目のモーツァルト25番でした。リハ・ゲネではコンマスのMAROさんが出すアインザッツへの反応がまちまちだったのですが、本番ではあうんの呼吸のように気持ちの良いくらいぴったり合いました。1曲目ということでメンバーの集中力が高かったことも良い結果につながったのだと思います。

モーツァルトのVn協奏曲第1番は、(ヴィヴァルディの「四季」を除けば)私が小学生の時に初めて聴いたVn協奏曲がこれでしたので、個人的にはどことなく懐かしい感じがしました。5曲あるモーツァルトのVn協奏曲の中でも一番少年のような純粋さを感じる作品ですが、MAROさん自身もこの曲には思い入れがあったらしく、この日演奏されたカデンツも自作のものだったようです。それにしても可哀想だったのはホルンでした。モーツァルトの25番もホルンのハイトーンで有名ですが、このVn協奏曲はそれよりも高い音が出てきます(ちゃんと確認したわけではないですが)。あんなに高いホルンの音は初めて聴いたような気がします。

ベートーヴェンの交響曲第8番は、結果論ですが、弾き振りではやはり厳しい部分があったように思いました。リハの時にMAROさんが、「コンマス」と「コントラバス」、それに「ティンパニ」の三者がトライアングルをしっかり構成することが重要であることを言われていたのですが、その点が不安定であったことは否めませんでした。また、ちょうど私は弦楽器セクションの一番後ろで管・打楽器セクションとの境界線付近に座っていたのですが、弦楽器セクションと管・打楽器セクションとの距離感を感じる瞬間が2、3あったように思いました。おそらくメンバー全員でのホールリハの時間がもう少しできていたら結果は違っていたかもしれません。

アンコールはベートーヴェンのSym.no.1より第4楽章でしたが、これはMAROさんから言われたことをほぼ完璧にできた内容だったのではないでしょうか。「終わりよければ・・・」ということで、この演奏会に参加できたことに感謝した瞬間でした。良かったです。


それにしても、MAROさんのステージ上での立ち振る舞い、てげ(とても)かっこよかったです。男が男にほれるというのはこういうことを言うんでしょうかね。



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2010.02.20 (Sat)

珈琲店のカレー

昨日からオケのお手伝いで熊本に来ています。

今日が本番ですが、ゲネプロは15時からなので、午前中は熊本市中心街の上通をぶらぶらすることに。上通アーケードの入口付近にある岡田珈琲に入ってみました。

岡田珈琲本店前


お店は1階がコーヒーの挽き売りとお菓子類の販売。喫茶は2階でした。

2階に上がるとなんとも言えないカレーの匂いが…。匂いにつられて、注文しようとしたところ、カレーは11時からとのこと。

しょうがないので11時まではコーヒーのみで我慢し、待つこと30分…、ようやく食べることができました。

岡田珈琲のビーフカレー


見た目は普通でしたが、食べてみると、古きよき時代の味でした。最近のカレーはさらさらスープ系が多いですが、私はこちらのねっとり系の方が大好きです。でも結構辛口で、食べた後で辛さが身にしみます…。

これで目が覚めたかな…。午後からがんばります。

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2010.02.15 (Mon)

褒め上手なアーティスト

昨日は早朝に家を出て、車で熊本へ。「ザ・シンフォニエッタ」というアマ・オケの定期演奏会が2/20にあるのですが、そのお手伝いのため、練習に参加してきました。


まずはその演奏会のご紹介から。

<ザ・シンフォニエッタ第23回演奏会>
[日時]2010年2月20日(土)19:00開演
[会場]熊本県立劇場コンサートホール
[ゲストコンサートマスター・Vn独奏]篠崎史紀(NHK交響楽団第一コンサートマスター)
[曲目]
○モーツァルト:交響曲第25番 ト短調 K.183
○モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207
○ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調Op.93

「ザ・シンフォニエッタ」のホームページはこちら


結構渋いプログラムです。指揮は置かず、コンマス兼Vn独奏として「MARO」の愛称で知られるの篠崎史紀さんが出演されます。

熊本の社会人アマオケに参加させてもらうのはこれで3つ目です。ここのオケの練習に参加するのはこの日が初めてでしたが、このシンフォニエッタも弦楽器各パートの演奏水準が高く、いつも所属オケでは弦楽器奏者が少なくて困っている私にとって、熊本の弦楽器人口の多さとレベルの高さはうらやましい限りです。

これまで参加したことのないオケの練習に初めて参加するときは、そのオケの雰囲気にすっと自分が入っていけるかどうか、一番気になります。ですが、この日の練習をずっと指導されていたMAROさんとは、昨年11月にフルート四重奏のレッスンの時にご一緒させていただいたおかげか、意外ととまどいのようなものはそれほどありませんでした。


MAROさんの指導を受けていてすごいなと思うのは、オケのメンバーに対して絶対にネガティブなことを言われないこと。いつもにこやかな表情で、あれだけの方なのに上から目線で言葉を発することがない。そして少しでもいい点、良くなった点があれば、それをすごく褒めまくる。本当に心の大きい方だな、と感じました。

この日の練習では、結構細かな指示が多かったのですが、その指示する時の例えとか言い回しが実にMAROさんらしく面白くてユニーク。と同時に、それまで見えていなかった部分に「はっ」と気づかされます。

個人的には、まだざっとした練習しかしてなかったため、まだまだでしたが、いろいろと勉強させてもらった1日でした。本当にいろんな所に行けば、それだけいろんな経験をさせてもらっています。



この日、熊本での練習が終わったのが17:00でしたが、それからまた車で3時間運転し、宮崎に戻った後、所属オケの練習に顔を出しましたが、「タンホイザー」の練習途中、腕がつりそうになりました。さすがに体がくたくた・・・。

ということで、今日の休みは1日ゆっくりさせてもらいました。気分一新でまた明日からがんばります。


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2010.02.13 (Sat)

連絡メールはよく見ましょう。

今日は市民プラザ練習室にて来週の室内楽演奏会に向けてドヴォルザーク弦楽五重奏曲第3番の最後の練習。

でしたが、音だし時間になっても5人中、petitmaroとkuro君の2人が現れず・・・。
前日に連絡メールを入れたんですけどね。

だいたいこういう時は、時間を間違えたか、場所を間違えたか。

2人に電話すると、案の定、2人とも市民プラザではなく、市民文化ホールに行ってました。

ということで、予定よりも30分遅れて練習開始。

1楽章と4楽章をそれぞれ通した後、音程の悪い箇所や和音が純正でない箇所のチェックと、ちょっと単調になっている部分は演出のためにダイナミクスの変更をしました。

この日の練習室はいつもの練習場所に比べて音がデッドでしたので、お互いの音が聞こえにくい状況でした。そのためか、この日のアンサンブルはやや乱れがち。でも本番直前の練習では、あまり残響が残らない場所で練習した方がだいたい良い結果が出るもの。いざ、本番のホールで音を出したときに響いてくれた方が、演奏者にとって精神的には安心しますからね。

さて、後は各自でもう一度さらって本番当日を待つのみです。

その前に、明日は手伝いに行く予定の熊本のオケ練に行ってきます。日帰りか・・・。


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2010.02.12 (Fri)

コンサートで映画音楽を演奏するために

先週からどうも体調が思わしくなく、月曜日には微熱も出て少しダウンしてました。
おとついあたりからようやく上向きになってきましたが・・・、やれやれ。これから大事な時期が続くので、体調管理には十分注意したいですね。


さて、先週日曜日の所属オケ練。

オケの全体練習の前には弦のパートトップが集まり、「はげ山の一夜」、「タンホイザー」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のボーイング検討作業を1時間半ほど行い、仮決めしました。今後は、難しいパッセージの箇所をどう弾くか(主にフィンガリングの問題ですが)、各パートトップを中心に検討をしていただくことになります。

この日、K先生はお休みでしたので、代わりに私が練習を進行。前半は楽譜の準備ができたN・ロータ作品メドレーとアンコール曲の音だし、後半は既に音だししているプログラム曲について、要練習箇所の確認作業をしました。

事前の勉強が不足していたことに加え、体調不良で頭が働かなかった、というのは言い訳にしか過ぎないのですが、正直言ってこの日の練習、特に後半は練習を効果的に行うことができませんでした。せっかく来てもらっているメンバーには申し訳なかったです。



ところで、今回のファミコンで取り上げる映画音楽。

所属オケの演奏会に来てくださるお客様のアンケートで「映画音楽など、クラシック以外の音楽も聴いてみたい」という声をよくいただいていたので、実は昨年のファミコンの企画段階で映画音楽をする案があったのですが、結構クリアすべき課題があり、結局、その時は見送った経緯があります。


今回も、実際に演奏会の場で映画音楽を演奏するために、次のような課題がありました。

①自分たちで演奏可能な楽譜があるか。
・例えば、J・ウィリアムズの作品はHal Leonard社からオリジナルのオーケストラ譜が販売されており、入手も可能なのですが、大変高価なうえに、とても難しいです。代表的な「E・T」、「スター・ウォーズ」、「スーパーマン」、「ハリー・ポッター」などのスコアを見ると、とても普通のアマオケでは演奏困難なレベルです。みんなに人気のあるかっこいい系の映画音楽というのは、アマオケにとっては技術的に厳しいんですよね。
 今度のファミコンで演奏する「スター・ウォーズ」もオリジナル譜ではなく、アマ・オケでも演奏可能なように編曲された楽譜を使用します。

②編曲OKの曲であるか。
・今度のファミコンで演奏する映画音楽作品のうち、「スター・ウォーズ」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」以外は、市販されているオーケストラ用楽譜がないか、又はあっても先に述べたように技術的に困難なもの、といった状況でした。そうなると、自分たちでオケ用の楽譜を編曲してつくらないといけないわけですが、その前に、そもそもその曲を編曲してよいかどうか、という「編曲権」の問題があります。(もちろんこれは映画音楽に限った話ではありませんが。)
 今回、候補に挙がった映画音楽をオケ用に編曲することについて問題ないかどうかを確認するため、日本音楽著作権協会の外国資料部に電話で尋ね、各曲の国内における著作権管理団体がどこなのかを教えてもらいました。その後、各著作権管理団体(大手TVメディア系の団体のようです)に対し、編曲の目的がアマオケの演奏会での演奏であることを説明して了解を求めたところ、いずれの曲とも条件付で了承をいただくことができました。

③編曲を頼む人がいるか。
・最近は私の周りでも編曲できる人が増えてきましたので、「編曲者探し」という点ではそれほど苦労しなくなりましたが、当然のことながら編曲者はそれぞれの個性が出ますし、出そうとします。それが時にはオリジナルとはかけ離れたイメージになることがあり、今回の映画音楽の場合、やはり映画を見たことのある方にとって音楽がオリジナルとかけ離れたイメージになるとがっかりする可能性があるため、できるだけそれは避けたいなと思っていました。
 そういった意味では、今回編曲をお願いすることになったMa-ma-Yo氏は原曲のイメージを大切にした編曲をいつもしてくれるので適任だと考えていました。彼とは以前、同じクァルテットで活動していたのですが、その時にも編曲をしてもらっていましたのでその点は信頼がおけました。この日の練習で音出ししたN・ロータの作品やアンコール曲もほぼイメージどおりに編曲してくれ、ほっとしました。後は自分たちがいい演奏をするだけです。

④演奏使用料がどのくらいになるか。
クラシックの作品の場合、その多くは著作権が消滅しています。演奏会で演奏しても日本音楽著作権協会からの演奏使用料の請求はほとんどありません。
 一方、映画音楽の場合、そのほとんどが戦後に作られたもので著作権が生きており、それらを演奏するにはいくばくかの演奏使用料がかかります。まあ、予算が潤沢にあるわけではありませんので、できるだけ費用は抑えたいのですが、ちゃんと払わないといけないですからね・・・。


こういったノン・クラシックの曲をするときは上記のとおり手間やお金がいつも以上にかかることになるのですが、お客様から多くのリクエストがあった映画音楽ですので、できるだけお客さんのデマンドに応えたいという思いで企画した次第です。こういった企画はなかなか毎年できるものではありませんので、できるだけたくさんのお客様に来てもらいたいです。それだけ自分たちも演奏しがいがありますしね。

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2010.02.04 (Thu)

兄弟作品

今日は2/21(日)に所属オケが主催する室内楽演奏会のご案内を。


[宮崎シティフィルハーモニー管弦楽団 第3回室内楽演奏会]

○日時:2010年2月21日(日) 14:00開演
○会場:宮崎市民プラザ オルブライトホール
○曲目
・弦楽四重奏  ロッシーニ 弦楽のためのソナタ第3番 ハ長調
・木管四重奏  J.イベール 2つの断章
・弦楽五重奏  ドヴォルザーク 弦楽五重奏曲第3番 変ホ長調 op.97より
・七重奏    ベートーヴェン 七重奏曲 変ホ長調 op.20
・ホルン四重奏 ホミリウス 四重奏曲 変ロ長調 op.38 ほか
○入場料:無料


以前にも書きましたが、私はドヴォルザークの弦楽五重奏曲に参加します。(時間の関係で今回演奏するのは1楽章と4楽章のみですが。)

先週日曜日には6回目の練習を行い、何とか形になってきました。曲に対するアプローチの方向性もメンバー間で共通認識ができつつありますが、後は、各メンバーとも音程がもう少し安定し、アゴーギクの呼吸がもう少し合うことができるかどうか、といったところでしょうか。


そう言えばこの前、室内楽演奏会のプログラムに掲載するこの曲の紹介原稿締切が迫っていたので、ドヴォルザークの資料を読んでいろいろと勉強していたのですが、意外とこの曲に関する資料が少なくて苦労しました。

ドヴォルザークはこの弦楽五重奏曲という形式の曲を3曲残しているのですが、このうちop.1がついている第1番は1861年、彼が20歳の頃に作曲されていますが、恐らく習作程度の作品ではないかと思われます。NAXOSレーベルで1枚CDが出ているようですが、私はまだ聴いたことがありません。

第2番Op.77は、Vn2、Va1、Vc1、Cb1と弦楽五重奏曲としては特殊な編成。この曲も今回の室内楽演奏会での演奏候補曲になり、一度試しでの音だしもしてみたのですが、やはり第3番Op.97の方が作品としての弾き応えがあることから、この曲はボツになった経緯があります。


さて、第3番op.97ですが、彼がアメリカに滞在していた頃に作曲されています。19921892年から19951895年までの“アメリカ時代”には、交響曲第9番op.95「新世界より」、チェロ協奏曲op.104、そして「アメリカ」の通称で知られる弦楽四重奏曲第12番op.96という彼の代表作が生まれていますが、この第3番op.97もそうした時期の真っ只中である19931893年の夏、アイオワ州スピルヴィルというチェコ移民の多い土地を訪れていた時に、弦楽四重奏曲第12番op.96「アメリカ」の作曲直後に着手され、1ヶ月ほどで書き上げられています。

op.96とop.97の2曲は、作曲時期もさることながら、その作風から見ても共通する部分の多い、いわば“兄弟”と言えるのですが、知名度において、兄は演奏会やCDで売れっ子の大スターであるのに比べ、残念ながら弟はその足下にも及ばない状況です。ですが、ボヘミアと先住民族双方の音楽的要素の見事な融合、郷愁漂う短調の旋律、ドラマティックな展開、高揚感あふれるクライマックスなど、その実力は兄に勝るとも劣りません。弾いていて自分たち自身の演奏に感動を受けることもあります。(もちろんそれは作品がすばらしいからであって、演奏はまだまだなんですが)。


まだop.97を聴いたことのない方は、ぜひともその作品の実力(演奏の実力じゃないですよ)のほどを知ってほしいな、と思います。


テーマ : 室内楽 ジャンル : 音楽


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2010.02.02 (Tue)

見えないものをどう表現するか

また、今年も「メイド・イン・ミヤザキ」の演劇公演がありますので、その紹介を。


~「演劇・時空の旅」シリーズ#2~

1897年/フランス「シラノ・ド・ベルジュラック」

[作]エドモン・ロスタン
[訳]辰野隆・鈴木信太郎(岩波書店刊)
[構成・演出]永山智行(財団法人宮崎県立芸術劇場演劇ディレクター)
[出演]
・あべゆう(劇団こふく劇場・宮崎)
・有門正太郎(飛ぶ劇場・北九州)
・河野ミチユキ(劇団0相・熊本)
・菊沢将憲(空間再生事業 劇団GIGA・福岡)
・日下渚(演劇ユニット水中花・大分)
・後藤峰彦(劇団【Ziシアター】・佐賀)
・豊永英憲(劇団きらら・熊本)
・松本恵(F’s company・長崎)
・ピアノ:野口誠司(福岡女子短期大学准教授)


[日時]
・2010年2月12日(金)18:30開場 19:00開演
・2010年2月13日(土)18:30開場 19:00開演
・2010年2月14日(日)13:30開場 14:00開演 ※終演後、アフタートーク有

[会場]
メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場) イベントホール

[チケット料金]
・全席自由 3,000円 学割(小~大学生)1,500円

ホームページと公式ブログはこちら。
「シラノ・ド・ベルジュラック」ホームページ

演劇・時空の旅シリーズ 公式ブログ

「シラノ・ド・ベルジュラック」の原作を直接読んだことはありませんが、だいたいの話の内容は知っています。中学時代に読んだ手塚治虫の「ブラック・ジャック」の中で登場するシラノを題材にしたある鼻の長い男の整形話がきっかけだったように思います。その当時は「やっぱり外見ではなくて中身だよな、大事なのは。」と単純に共感したものですが・・・。



アマチュア演奏家の個人的な印象に過ぎませんが、演劇のような総合舞台芸術で出演者たちが見せる多種多様な表現力を見せられると、どうしてもクラシック音楽のそれと比較してしまいます。もちろん、クラシック音楽で作品を表現する方法は、基本的には楽器による「音」のみですので、表現手法そのものが限られているのですが、その「音」による表現をどこまで追求しているのだろうかと、時々感じることがあります。

私自身、数年前に初めて演劇を本格的に見たとき、自分自身の演奏における表現力のなさを痛感したものです。以来、それまで食わず嫌いだった演劇を始め、クラシック音楽以外の様々な舞台芸術について機会を捉えては自分自身の感性を磨くように努めています。そういったことの積み重ねがいずれ自分自身の演奏に何らかの形で活かされるのではないか、と思っているのですが、今のところはまだまだのようです。



今回の演出を担当される永山智行さんの演出ノートによると、テーマは「闇」。「闇」の中では何も見えないはずですが、その中で何をどう表現するのか、永山カラーがどう出されるのか楽しみです。

なお、今回の公演では、劇中にピアノの生演奏が入るようです。演出家がどういった場面でどのような曲を入れてくるのか、そういったことも興味の1つですね。

テーマ : 演劇 ジャンル : 学問・文化・芸術


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2010.02.01 (Mon)

ロマン派のベートーヴェン

オケの演奏会にお手伝いで出演してきました。


<延岡フィルハーモニー管弦楽団第15回定期演奏会>
○日時:2010年1月30日(土)18:30開演
○会場:延岡総合文化センター 大ホール
○指揮:椛山 達己
○ヴァイオリン:稲田 竜斗
○曲目
・ベートーヴェン:「エグモント」序曲 op.84
・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
・ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 op.88

どの曲も以前に何度かした曲でしたのでそんなに不安はありませんでしたが、仕事が立て込み始め、また直前に県外出張があったりして、体力的には少々きつかったです。


さて、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲についてのみ触れておきたいと思います。

今回、ソリストは稲田さんでしたが、カデンツァがこれまで聴いたことのないヴァージョンでしたので、誰のカデンツァか稲田さんに尋ねたところ、「自分が作ったものです。」とのことでした。カデンツァを実際に演奏するにあたり、演奏者の裁量がどこまで許されるかは議論のあるところですが、現在、ほとんどのソリストが出来合いの版で演奏する中、あえて自分のもので表現することにこだわるあたり、らしいなと思いました。

G・P時と本番時でのホール内の環境(ホール内の温度、照明の有無等)が大きく異なっていましたので、ソリストにとっては決していい条件ではなかったように思いましたが、そんな中でも本番を淡々とこなしてしまうのをみると、彼の精神的なたくましさを感じます。さすがに終盤では少々疲れが見られましたが、弾き終えた後、ホール全体を取り囲んだお客さんからの暖かい雰囲気は何とも言えないものでした。

以前この曲を弾いたときも思いましたが、vnコンの2楽章は本当に美しいです。ソリストのメロディも聴いている人を包み込むような甘さがあって好きですが、私はそのメロディを支えるオケ伴奏のピュアな響きがたまらなく大好きです。特に55~64小節にある弦のpizzは、静けさが訪れた森の中、木々の枝葉からこぼれ落ちる水のしずくのようですし、その後に続く65~68小節の弦のハーモニーは、そこに柔らかく差し込んできた木漏れ日の光の暖かさのようなものを感じます。稲田さんの芸風によるところもありますが、この作品も含め、中期以降のベートーヴェンの作品はロマン派の音楽であることを改めて実感させられました。



さて、今度は2/20に熊本であるオーケストラの演奏会のお手伝いと翌2/21にある所属オケの室内楽演奏会の曲が練習の中心になります。まだあまり弾きこんでいないので、これから追い込みの練習をしなければ・・・。

テーマ : オーケストラ ジャンル : 音楽


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